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高度専門職1号イで複数の学位による加点を主張する場合|「学位が2つある」だけでは足りない
この記事で分かること
高度人材ポイント制には、複数の分野で博士、修士又は専門職学位を有する場合の加点項目があります。ただし、「修士号を2つ持っているから自動的に加点」といった自己判断は避けるべきです。現行Q&Aとポイント表を確認し、分野・学位種別・証明資料をそろえて判断します。
最初に現在のポイント表とQ&Aを確認する
高度人材ポイントの加点項目は改正されることがあります。過去のブログや古いポイント表ではなく、申請時点の出入国在留管理庁の資料を使います。特に複数学位は「複数の分野」という条件を含むため、学位数だけで計算しません。
専攻名の日本語訳をそろえる
海外学位では、Diploma、Degree Certificate、Transcript等の表記が分かれます。学位名だけでなく専攻分野が分かる資料を用意し、日本語訳で用語を統一します。別々の資料で専攻名を異なる訳語にすると、同一分野か異なる分野かが分かりにくくなります。
70点を超えるなら無理に争わない選択肢もある
出入国在留管理庁は、高度専門職申請で70点以上を確認できる資料を出せば足り、すべての加点項目の疎明は不要と案内しています。複数学位の5点がなくても十分に70点を超えるなら、争点の多い項目を外す方が申請全体を簡潔にできる場合があります。
不許可後は前回計算表の「依存度」を確認する
前回申請が複数学位加点を入れないと70点に届かない設計だった場合は、当該加点の可否が核心です。学位証明・成績証明・大学公式資料を追加するのか、別の確実な加点で再構成するのかを比較します。
不許可・追加資料への共通対応
追加資料通知を受けた場合は、通知に書かれた確認事項を一つずつ分解し、「回答」「根拠資料」「前回提出資料との整合性」を対応させます。不許可後の再申請では、同じ書類を再提出するのではなく、前回の問題点と今回の改善点を具体的に示します。確認できない事実を推測して補わず、客観資料で確認できる範囲と説明書で補足する範囲を分けることが重要です。
よくある質問
Q 同じ分野の修士号を2つ持っていれば加点されますか?
A 複数学位加点は現行のQ&A・ポイント表の条件を確認する必要があります。「学位が2つ」という事実だけで判断しないでください。
Q 博士号と修士号を両方出す必要がありますか?
A 何点をどの項目で主張するかによります。70点以上を確認できる範囲の疎明資料で足りると案内されています。
内部リンク
• 高度専門職ポイント計算で証明資料が必要な項目
• 高度専門職とは?メリットとポイント制
• 高度専門職1号イに該当する研究者・大学教員の申請
参考公的情報
出入国在留管理庁「高度人材ポイント制Q&A(令和8年4月時点)」
https://www.moj.go.jp/isa/applications/resources/newimmiact_3_qa.html
出入国在留管理庁「在留資格『高度専門職』」
https://www.moj.go.jp/isa/applications/status/designatedactivities02_00004
※本記事は2026年10月13日時点の出入国在留管理庁の公表情報に基づく一般的な解説です。法改正・運用変更・個別事情により取扱いが異なるため、実際の申請時には最新の公式情報をご確認ください。
【この記事の執筆・監修者】
申請取次行政書士 鈴木 茂(すずき しげる) 東京都世田谷区大原(京王線・井の頭線沿線エリア)を拠点とする、在留資格・ビザ申請専門の行政書士。 永住許可、国際結婚、高度専門職などの複雑な申請において、入管の審査ポイント(事実の証明と資料の整合性)を的確に押さえたサポートを得意とする。忙しい外国人ビジネスパーソンやカップルに向けた、フットワークの軽い伴走型の支援が強み。
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