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SNS運用・広告運用・Webマーケティングで技人国を申請する場合の注意点
SNS運用やWebマーケティングは、技人国と相性の良い分野です。しかし、実際の業務が写真撮影、投稿作業、翻訳、店舗接客の補助にとどまると、専門職としての説明は弱くなります。審査で伝えるべきなのは、投稿数ではなく、誰に向けて、どのような戦略と分析に基づき、集客や認知拡大に貢献するのかという点です。
この記事で分かること
• SNS運用は「投稿する仕事」ではなく、企画・分析・改善を伴うマーケティング職として説明します。
• 広告運用では、ターゲット設定、費用対効果、改善施策を示すと専門性が伝わります。
• 飲食・宿泊・小売では、現場接客との業務割合が特に重要です。
技術・人文知識・国際業務の基本的な考え方
技術・人文知識・国際業務は、日本の公私の機関との契約に基づき、自然科学又は人文科学の分野に属する技術・知識を要する業務、又は外国の文化に基盤を有する思考若しくは感受性を必要とする業務に従事するための在留資格です。審査で重要なのは、会社が付けた職種名ではなく、実際に従事する業務の中身、学歴・職歴との関連性、報酬、雇用契約、会社の事業実態との整合性です。
特に2026年4月15日以降は、カテゴリー3又は4に該当する所属機関の申請、言語能力を用いる対人業務、ホテル・旅館等での就労、実務研修の扱いなどについて、最新の公的資料を確認したうえで準備することが重要です。
1. SNS担当の専門業務とは
SNS戦略立案、投稿企画、広告文作成、キャンペーン設計、インフルエンサー連携、アクセス解析、改善提案などは、マーケティング・情報処理・統計・語学の知識を用いる業務として整理しやすい内容です。単に「Instagramを更新する」ではなく、集客導線を設計する職務であることを示します。
2. 広告運用で説明したい分析要素
広告運用では、配信国、年齢層、興味関心、クリック率、コンバージョン率、費用対効果を確認し、広告文や配信条件を改善します。広告管理画面をそのまま大量に提出する必要はありませんが、担当者がどの数値を見て、どのような改善判断を行うのかを説明することが重要です。
3. 現場兼務のリスク
飲食店、宿泊施設、小売店では、SNS担当が接客、レジ、清掃、調理補助を兼ねるケースがあります。補助的に関わる程度であれば直ちに不可とは限りませんが、主たる業務が現場作業であれば技人国としての説明は困難です。勤務表や業務割合で実態を整理します。
認められやすい業務と注意が必要な業務
認められやすい業務の方向性:注意が必要な業務
SNS戦略立案、投稿企画、広告分析:写真撮影と投稿だけを担当
海外向け広報、インフルエンサー連携:店舗接客やレジ、清掃、調理補助が中心
アクセス解析に基づく改善提案:投稿内容の翻訳だけで企画性がない
準備したい資料
• SNS運用方針、投稿カレンダー、年間施策表
• 広告レポート、アクセス解析資料、改善提案メモ
• 海外向けコンテンツ例、担当範囲表、現場業務との切り分け資料
雇用理由書・職務内容説明書での実務ポイント
雇用理由書では、会社の事業内容、採用に至った理由、申請人の学歴・職歴、担当予定業務、業務割合、既存社員との役割分担、給与水準、将来的な役割を矛盾なく整理します。重要なのは、「優秀だから採用した」ではなく、「なぜこの会社のこの職務に、この人の知識・経験・言語能力が必要なのか」を具体的に説明することです。
職務内容説明書では、抽象的な表現を避け、日々の業務を実際の流れに沿って記載します。誰に対して、どの資料・システム・言語・専門知識を使い、どのような判断・分析・調整を行うのかを書き分けることで、審査官が会社の現場を見なくても業務内容を理解しやすくなります。
よくある質問
Q. SNS担当という肩書きだけで申請できますか。
A. 肩書きだけでは不十分です。企画、分析、広告改善などの専門業務が中心であることを説明します。
Q. 店舗の接客も少しありますが大丈夫ですか。
A. 補助的な範囲かどうかがポイントです。接客が主たる業務であればリスクが高くなります。
まとめ
SNS・Webマーケティング職は、実態を丁寧に書けば強い記事テーマにも申請テーマにもなります。職務内容説明書では、投稿作業ではなく戦略・分析・改善を前面に出します。
【この記事の執筆・監修者】
申請取次行政書士 鈴木 茂(すずき しげる) 東京都世田谷区大原(京王線・井の頭線沿線エリア)を拠点とする、在留資格・ビザ申請専門の行政書士。 永住許可、国際結婚、高度専門職などの複雑な申請において、入管の審査ポイント(事実の証明と資料の整合性)を的確に押さえたサポートを得意とする。忙しい外国人ビジネスパーソンやカップルに向けた、フットワークの軽い伴走型の支援が強み。
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